SOLD OUT
パリッコとの飲酒デュオ「酒の穴」で提唱する「チェアリング」をはじめ、単著『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』などでおなじみ、スズキナオの初の旅エッセイ集。諦念めいた感情がにじむ「まえがき」から「よく知っている町の知らない夜」の章がはじまる流れが、とてもいい(「蔵前のマクドナルドから」「上を向いて有馬温泉を歩く」「つながっている向こうの場所で」の冒頭3作の味わいたるや……)。
「こういう時間がたまにあってそれに支えられて生きている」「こんなに居心地のいい店がなくなってしまう未来」「未来の自分が乗った飛行機が残していく雲を今の自分が見上げている」と並ぶ章立てだけで、好きな人にはきっと伝わる。私小説に似た読み口のエッセイ集。
書き下ろしエッセイ「新幹線に乗って間違いに行く」収録、特典冊子付き。
※お問い合わせはPEOPLEBOOKSTORE([email protected])へ。
※実店舗の販売状況により、売り切れとなる場合があります。